2013/08/04

誕生日登山


今年も山の上で幸せな誕生日を迎えられたのは
Mちゃん達のおかげです。
天気は、行きはほとんど曇り、一瞬晴れ。
帰りはずっと雨で残念だったけれど。



鏡平池に映る槍ヶ岳を見たかったな。

それでも、霧の中の景色は幻想的で
なかなか満足できた。
今年はコバイケイソウの当たり年だそうで
あちこちで群生を見れたのも良かった。
花の香りが強くて、酔ってしまうくらい。





登っていると、すれ違う登山者から
「お一人?」「すごいね、健脚ねー」
 「あと少しだよ、頑張って!」と
たくさん声を掛けてもらった。
登山は一人がいいと意気込んでいても、
こういう時に人の優しさに触れて嬉しくなる。

励ましのおかげで予定通りのタイムで登れて
後半はお花を楽しみながら歩いた。
絵に描いたようなお花畑。
夢の中をフワフワと歩いているような
幻想的な世界だった。




遠くに双六小屋が見えてきたときは感動した。
小屋の後ろに見える鷲羽岳がかっこいい。
そこからもずいぶんと遠かったけれど。




双六岳は体力が残っていたら行こうと決めていたのに
天気も微妙、小屋に着いたら、もういいかって
気分になりのんびりと過ごした。
夕食のときに、向かいの席のおじさんにその話をしたら、
小屋に着いてザック置いちゃったら、
もうどうでもよくなっちゃったでしょ?
と図星を指され、そうなんだよなー、と共感してくれた。

豪華な天ぷらの夕食終え、ぼんやり歯磨きをしていると、
突然現れたMちゃん達。
「お誕生日おめでとう」とニコニコ笑いながら
近づいてきたときのあの驚きと感動は、
たぶん一生忘れられない。
私の混乱をよそに、二人はドッキリ大成功~と言って
大笑いしていた。

サプライズはまだまだ続き、
二人のテントにお邪魔をしたら、誕生日ケーキまで
用意してくれていた。

歳をとったら誕生日なんて嬉しくないと言う人も
多いけれど、私は毎年こうして温かい気持ちで
迎えられることを本当に幸せに思う。
胸の想いは言葉にできず、ここにも書けないけれど
最高の誕生日にしてくれたMちゃん達に
心から感謝したい。