2014/04/19

山荘

久しぶりのP山荘へ。
出発前、Sさんお勧めの「マレー」で夕食をした。
お店のご主人が丁寧に料理の説明をしてくれ、
(この料理に行き着いたところから話してくれた)
すべてのメニューがお勧めです、と
熱く語ってくれる時点ですっかりお店のファンに。
薬膳スープのパクテーは、無言になってしまうくらい
美味しい。分け合うのを断りたくなるくらいだよ、
というSさんの言葉に納得した。

山に行く装いだった私たちをみて、
店主に、今から登山?と聞かれ、そこから
ご夫婦が登ったキナバル山の思い出話もしてくれた。
いつか行ってみたい…!

よい気分で出発。雨でも車からの景色は楽しかった。
着いたら午前近く。
まだ起きていた人たちと少し話した後で、
お気に入りのロフトを借りて寝袋で寝た。
でも男三人の大イビキでほとんど眠れなかった…
二年前と同様に早朝の散歩に出た。
朝靄が濃く、白い世界に覆われた。
鳥と自分の気配だけのようで、
なんだか詩的な思いにもなりながら、
迷子にならない程度に歩いた。

体が浄化されたようにすっきりした後で
食べた食事は、体に染み込んだ。
全身に取り込まれた空気と、その同じ空気で
育った野草や山草を食べるのだから、
相性がいいに違いない。

P市では、天空の古来茶、無農薬の甘夏やレモン
地方で大切に育てられ作られたものが
たくさん集まっていた。マレーもそうだけれど
作った方のお人柄や思いを知りながら丁寧に
作られたものを口にできることの幸せを実感した。
Kさんご夫婦には感謝しきれない。

Sさん、T氏、私で午後は近場の山へハイキング。
4月といっても新芽はわずかで山はまだ春ではなかった。
地面の下や木の中ではもう目を覚まして
エネルギーが充満しているのだろうけど。
登りながら、話しながら、冷えた体が少しずつ
温まっていく感じが気持ちよかった。
心も体も満たされ、元気あり余ってSさんと
おかしなテンションで車の中で口論したのも
よい思い出。
タマゴダケがポコポコ出る頃にまた来れたらいいな。