Sさんが毎年誘ってくれる筍狩りや餅つき。
夏には山へ、時々外国へ。
たまに近所のおばあさんとお茶をして。
当たり前のように繰り返されていた幸せが
当たり前ではないと知ることができたと
まとめてしまうのもなんだか悔しいような。
たまには怒りのようなものを燃やして、
それを自分に向けてもいいのかもしれない。
一人で過ごす時間が好きでも
個人で成り立つことなんてひとつもなかった。
茨木のり子さんの詩の一部が頭をよぎり
様変わりした世の中で見えていなかったものへ
目を向けていこうと思った。
来年は良い一年になりますように。
ある日 卒然と悟らされる
もしかしたら たぶんそう
沢山のやさしい手が添えられたのだ
一人で処理してきたと思っている
わたくしの幾つかの結節点にも
今日までそれと気づかせぬほどのさりげなさで