2021/12/05

大野山

12年前、M夫妻が連れていってくれた山登りが
私の未来を変えてくれたと思っている。
あれから一人でも山へ行くようになり、
たくさんの感動と風景との出会いがあった。
そのMちゃんと久しぶりに会えることになり
大野山へハイキングに行ってきた。

予報よりも雲が多く寒いはずなのに
高揚していて心も体も温かい。
Mちゃんにとって低山はお散歩程度、
全く息が乱れることなくすいすいと登り
(私はゼーゼー)色々なことを話してくれた。

終わりかけの紅葉、長閑な風景を眺めつつ
ひたすら語り合い、あっという間に頂上に着いた。
残念ながら富士山は雲に隠れていた。
思えば12年前の石割山も山頂は霧で真っ白で
霧の中に浮かぶ木や植物の気配に
不思議な気持ちで向き合ったのを覚えている。

下山後の温泉は最高だった。
その後は居酒屋でまたたくさん話した。

この日私達の一番の運動は、
駅の階段を二回も駆けあがったこと。
全力で走ったのに電車に間に合わず、
この次は一時間後だろうか…と思ったら
10分後に電車がくることが分かり大笑いした。
さすがのMちゃんも息が切れていた。
(走らせてごめん。)





2021/08/07

久しぶりに山梨の山荘へ。
ジャガイモ掘りのお手伝いに行ったのに
夏休みの子供のような体験をさせていただいた。

山荘の隣に住むNさんの家は一人で建てたという
トレーラーハウス合体の家。
養蜂を見せてもらったり、次の日には
裏の森にきていたオオムラサキを見せてくれた。

先月、Sergio Calatroniさんの展示を見に行った際、
詩の朗読会の中で蝶が出てきた。
キュレーターMさんとの立ち話の中で
"蝶はあの世とこの世を繋ぐ使者のような存在"と
聞いたばかりのせいか、その姿は神秘的に映った。

後日、広島に住むSさんのメールにも蝶が出てきた。
庭にアサギマダラがやってきたと。
1000キロ以上も海を越えて旅をする蝶で、
ヒマラヤや中国経由で日本にやってくるのだそう。
庭で見かけて夢のようだったとのお話も聞いて
あれから蝶には一目(?)置いている。
昔、佐渡島の山の上で見た蝶をふと思い出し、
写真を見返したらアサギマダラだった。
その後で見た、あの世のように美しい山頂の景色は
蝶が導いてくれたのかもしれない。




2021/02/16


梅を見に行った。
昨年も歩いた金沢市民の森を経由して
六国峠ハイキングへ。
途中、友人が勧めてくれた動物園にも立ち寄った。
スケッチしているとポーズをとってくれる(気がする)
丹頂鶴、風が流れてくるたびに眼を細める象、
その表情に心を感じる。

園の中には大きな木がたくさんあり
樹名札を見ながら動物と同じように木も観察した。
葉の落ちた木の枝も美しいけれど
見頃を迎えていた河津桜とメジロの組合せは
日本画のように絵になっていた。

ハイキングコースをまた歩いて不動池で一休み、
そこから階段を登った先にこの日の目的の梅が現れた。
こちらも見頃で、紅梅白梅を独り占めして春を楽しんだ。