秋野不矩展
S井さんが美術館に誘ってくれた。
昨年、秋野不矩さんという画家を教えてくれ
画集を貸してくれたのもS井さん。
まさかその後で馴染みの美術館にやってきて
くれるなんて運命を感じる!と二人で話した。
平塚に行く時はいつもS井さんのご両親の家で
一緒にお昼ごはんを食べる。
90歳を過ぎていてもとてもお元気で
お父様はいつも窓から見える富士山の写真を
見せてくれ、お母様は刺子のふきんを作って
たくさんプレゼントしてくれた。
その後、美術館へ。
作品は言葉にできないくらい素晴らしかった。
絵の中へ溶け込むような感覚。
インドを旅しているような。
眩しい光や気配がそこにあるようだった。
どれだけ長い時間、二人で満喫しただろうか。
どの絵が一番好きかーなんて子供のような質問に
お互い真剣に悩み2周回ったものの
結局ひとつには絞れないね、と笑った。
忘れられずに母とまた次の月にも観に行った。