2014/10/18

四尾連湖


四尾連湖は夢のようだった。
洗い流されたようなクリアな朝の景色、
薪を拾いに行ったときの木洩れ日、
鏡のように映る湖、湖の色、吸い込まれそうな星空、
山の奥にひっそりと佇む神社と大きな木・・・
全てが輝いていて悲しくなった。

キャンプ道具もテントも車もない私は
いつもMちゃん達に全て頼りきりで。
いつになったら恩返しができるだろうか。







2014/09/28

小出川


Mさんが小出川の彼岸花を観に行こうと誘ってくれた。
あまりまじまじと見る機会のなかった、彼岸花。
枯れかけていたせいか、
深い赤色が妖艶な雰囲気を漂わせていた。
白い彼岸花もポツリと咲いていて、
そちらもまた美しい。

二人共一眼レフをぶら下げ、秋桜を撮ったり、
遠く富士山を眺めたり。
柿の木の下で休憩しながら、秋ですねぇとしみじみした。

いつも帰った後にメールをくれるMさんの、最後の一文
「またあいましょう、きっとよ」に和んだ。







2014/08/06

本社ヶ丸山

今年は遠くの山には行けなかったけれど、
誕生日登山は無事に決行できて良かった。

笹子駅から歩いて、ヘンな名前の本社ヶ丸山へ。
夏休みだから人も多いかと思いきや、
最後まで誰ともすれ違わず…
怪我をしても助けを呼べないな、と
岩場や苦手な下山は慎重に歩いた。

本社ヶ丸山よりも、コースの途中にある
清八山の眺めが良かった。
ぐるりと見渡せた。
雲が多くて見えないと思っていた富士山も、
着いたとたんに雲が流れて、顔を出してくれた。

日差しの暑さと標高差1000mにバテる。
でもそのおかげで帰りの電車を待つ間に飲んだ、
ミカンの炭酸水が最高に美味しかった。








2014/07/19

浪曲

初めて浪曲を聴いた。
春野恵子さんの美しさ、声の響き、最初から圧倒された。
歌と三味線の絡みあう感じや、
情感溢れる話に引き込まる。
最後まで夢中になって聴いてしまった。

待ってました!たっぷり!大統領!日本一!
いつか言える日がくるだろうか…


2014/07/02

座禅

座禅はBさんのお誕生日に総持寺で体験した以来。
(10年ぶりくらい?)
今回はYさんが誘ってくれて、
朝の5時待ち合わせで円覚寺へ。
いつも観光客でいっぱいの境内も朝は静かで
人もほとんどいない。鳥の声だけ響いていた。

お堂に入る前、親切な常連さんがどうすればよいかを
教えてくれたので助かった。
お坊さんが最初に教えてくれると聞いていたのに、
静かに始まってしまったので。
厳格な空気に少し緊張しつつ、
目を落として呼吸を調えてみる。
くしゃみが出たらどうしよう・・・とか、
頬っぺたが痒い、これは掻いてよいのか?とか
柱のペンキの塗りむらが象に見えるー・・・と
最初の20分は雑念だらけだった。
後半は少し慣れてきた。
警策も見よう見まねでやってもらい(気持ちよかった)
シャキッとしたその後は、薄らと白い視界の中、
頬っぺたの痒さも、くしゃみも忘れて
ただ呼吸をしていた。
最後は般若心経を唱える。
経本を見ずに唱える常連さんたち。
私は経本を見ていたのにもかかわらず見失い、
すぐに諦め下に置いた。
Yさんは、全部覚えているのねすごい!と横で
思っていたらしい。後でそういうことか、と笑われた。

清々しい気持ちのまま鎌倉まで歩き、
気になっていた「あさくさ食堂」で朝食を食べた。
そこでまた語り合った。
様々なご縁とか、興味のあるものとか、色々。
Yさんの小さい時のエピソード。
風船を膨らませながら、ふと人間にも空気穴があるに
違いないと思い、直感でつむじかおへそと思ったらしく
親にどっち??と聞くも
質問を理解してもらえなかったらしい。
微笑ましいお話を聞かせてくれた。
おへそはあながち間違っていないねぇ、と笑った。

その後、もやい工藝でプレゼントを買い、解散。
今回もまた充実した一日だった。
誘ってくれてありがとう、Yさん。








2014/06/22

お茶会

P山荘で知り合ったGさんから
T氏にお茶会イベントの誘いがきたので
一緒に墨田区のとある民家へ。
急きょSさんにも声をかけたら来てくれた。

Gさんとは、私もSさんも、ずっと昔に別々の場所で
面識があったことが判明する。
それが山梨の山荘の、これまた全く違う世界の
集まりの中で再会するのだから不思議。
こういった巡りあわせを大切にしたいと思う。

行く前に義姉の実家のお寿司屋さんに立ち寄った。
突然行って驚かせてしまったけれど
おじさんは喜んでくれた。
おばあちゃんも笑顔で迎えてくれ、頭を撫でてくれた。
先日骨折したというのに、杖もなしでスタスタ歩き、
その回復力にお医者さんも驚いたそう。
舞踊の先生をやっていたおばあちゃんだから足腰が強い。
T氏は、おじさんの
「だからよ、アイツに言ってやったんだァ」から始まる
江戸っ子言葉(?)に感動していた。
情の深いおじさん、こんな方達と親戚になれて
幸せだとここでもご縁に感謝した。
(お寿司も最高に美味しいし)

ちゃっかりご馳走になった後で、茶迎館へ向かう。
お茶会はそれぞれ好きなお茶を選んだり持参したりして
自由に淹れて一緒に飲むという楽しい企画。
庭で作ったドクダミ茶を出したら、
茶迎師さん含めなかなか好評で嬉しかった。
紅茶、日本茶、中国茶・・・何種類飲んだろう、
少しずつ色々なお茶を味わえ贅沢でした。

散歩しながら夜道を帰る。
初めて間近で見るスカイツリーが少し怖かったけれど。







2014/05/11

天文台

三回目の天体観測会。
今回は快晴でたくさんの星を見せていただいた。

Oさんと会の方たちが、望遠鏡を調整しながら、
(レンズの中に)「土星をいれますか?」
「土星入りました」と話しているのを聞いて
なんだかおかしいね、とMちゃんと笑った。
宇宙も星もとてつもなく大きいのに。

あれからしばらく目の中で、真っ暗な中の土星が
揺らぎながら浮かんでいた。
人間もまた、目の中へ、体の中へ取り込んでしまう。
色々と不思議で面白い。


2014/04/19

山荘

久しぶりのP山荘へ。
出発前、Sさんお勧めの「マレー」で夕食をした。
お店のご主人が丁寧に料理の説明をしてくれ、
(この料理に行き着いたところから話してくれた)
すべてのメニューがお勧めです、と
熱く語ってくれる時点ですっかりお店のファンに。
薬膳スープのパクテーは、無言になってしまうくらい
美味しい。分け合うのを断りたくなるくらいだよ、
というSさんの言葉に納得した。

山に行く装いだった私たちをみて、
店主に、今から登山?と聞かれ、そこから
ご夫婦が登ったキナバル山の思い出話もしてくれた。
いつか行ってみたい…!

よい気分で出発。雨でも車からの景色は楽しかった。
着いたら午前近く。
まだ起きていた人たちと少し話した後で、
お気に入りのロフトを借りて寝袋で寝た。
でも男三人の大イビキでほとんど眠れなかった…
二年前と同様に早朝の散歩に出た。
朝靄が濃く、白い世界に覆われた。
鳥と自分の気配だけのようで、
なんだか詩的な思いにもなりながら、
迷子にならない程度に歩いた。

体が浄化されたようにすっきりした後で
食べた食事は、体に染み込んだ。
全身に取り込まれた空気と、その同じ空気で
育った野草や山草を食べるのだから、
相性がいいに違いない。

P市では、天空の古来茶、無農薬の甘夏やレモン
地方で大切に育てられ作られたものが
たくさん集まっていた。マレーもそうだけれど
作った方のお人柄や思いを知りながら丁寧に
作られたものを口にできることの幸せを実感した。
Kさんご夫婦には感謝しきれない。

Sさん、T氏、私で午後は近場の山へハイキング。
4月といっても新芽はわずかで山はまだ春ではなかった。
地面の下や木の中ではもう目を覚まして
エネルギーが充満しているのだろうけど。
登りながら、話しながら、冷えた体が少しずつ
温まっていく感じが気持ちよかった。
心も体も満たされ、元気あり余ってSさんと
おかしなテンションで車の中で口論したのも
よい思い出。
タマゴダケがポコポコ出る頃にまた来れたらいいな。







2014/03/10

梅の宴


梅を観に湯河原へ、
ちょうど見頃で濃い香りの中を歩いた。
T氏はバードウォッチングに気合が入っていたけれど
鳥の声は聞こえるも、なかなか見つけられず残念。
でも一羽、きれいなジョウビタキが見れた。

幕山までのハイキングは体が重くて、息が切れた。
これから体を慣らしていかなきゃ。







2014/01/01

長谷寺


長谷寺で年越し。
蝋燭のカップに心願成就と書いた。