2015/11/02

四尾連湖


豪雨の天気予報に、雨天決行?と聞くも、
Mちゃん達はそんなこと考えもつかなかった様子。
雨でも楽しいよ、と言って迷わず決行となった。
W坂さんが家に泊まってくれて、
早朝に豪雨の中出発した。
着いた頃には雨も止んでいたけれど、
土方のような格好をしたお二人は暴風吹く中で
テント設営してくれたらしい。
親方~とか言い合いながら・・・
本当に楽しんでいた。

ここは何度来ても違った景色がある。
雨のあとは彩度が増して、
どこもかしこも水彩画のようだった。




あとはお楽しみのごはん、
今回は以前に道志村キャンプの時に食べた
キャベツの重ね焼きをリクエスト。
クスクスとグーラッシュを作り
Wさんはギャートルズ風、肉の丸焼き。
どれも美味しかったな。




食べたり、星眺めたりしながら、たくさん話した。
内容は、忘れてしまった。





2015/11/01

コンサートのはしご

母がまだ結婚する前の20代前半のOL時代、
よくジャズを聴きに行っていた話をしてくれた。
亡くなった大好きな叔父と山下洋輔を
聴きに行った思い出話を聴いて、
今も活動しているのだろうか調べてみたら、
全国ツアー最終日がちょうど横浜であり、
プレゼントすることにした。

この日は仕事で関わった方の室内オーケストラもあり、
招待券を頂いていたので、急遽そちらも行くことに。
一日にクラシックとジャズを聴いた贅沢な日となった。

Mさんの弾く音色の美しさに心洗われ、
福島の子供達の歌声や加藤旭君へ向けられた
鳴りやまない拍手に感涙でした。
公演後には会いたかった方達ともお話できてよかった。

この空気を纏ったまま、
ジャズを楽しめるだろうかと心配したけれど
杞憂に終わり、存分に楽しんだ。
終始満面の笑みの母を見れて、嬉しかった。



芥川 也寸志 / 弦楽のための三楽章「トリプティーク」
Y. Akutagawa / Triptyque
モーツァルト / ピアノ協奏曲 第14番 変ホ長調 K. 449

加藤 旭 = 熊倉 優 / 《空を見上げて》
〜ヴァイオリン・ピアノ・弦楽オーケストラのための〜(世界初演)

チャイコフスキー / 弦楽セレナーデ ハ長調 Op. 48



2015/10/03

北海道

Bさんに会いに北海道へ。
然別湖の神秘的な世界、数日経った今も
眼の裏側に残っている。白と深い青。







2015/08/03

燕岳

今年は仕事で誕生日は休めず、少しずらして燕岳へ。
一昨年は天気が悪かったけれど、今年は両日晴れて
最高の景色が見れた。

バスで隣の席になったオバサマの三人組さん。
とっても陽気な方達で、トイレ休憩から戻ってくると、
隣のバスに間違えて乗っちゃったわ!あはははーと
私をバシバシ叩いたりと、とても初めまして?とは
思えないくらいの距離感に笑ってしまった。
その後も偶然が重なり、登山中に同じペースで登ったり、
山小屋ではベッドが上と下だったり、燕岳頂上でも
一緒になったりと、このご縁が単独の私にはとても
安心できる存在となって有難かったです。

次の日の夜、星空を見に外へ出たらまたまた常念岳に
出発するところの三人に遭遇。
最後にご挨拶できて良かった。
ヘッドライトを装着して旅立つ姿がかっこよくて、
自分の親と変わらぬ年齢で、こうして縦走していく
逞しさを羨ましく思った。

夜明けの山荘からの景色の美しさは言葉で表現できない。
北アルプスの女王と言われる燕岳だけど、
槍ヶ岳よりも格好良い。と思う。
薄明の中、薄紫色した山々を静かに眺めていたいのに
自分のくしゃみの音がうるさかった。

今回も雷鳥が見れず、残念。
人を恐れる様子を見せず、近くまでくるのは日本の雷鳥
だけなのだそう。燕山荘のオーナーさんが話してくれた。
他にも燕山荘がどんな風に作られか、冬の雪山も
さらに美しいとか、夕食の後に楽しく話してくれて、
山への深い思いに感動してしまった。

まだまだ書き切れない思い出ばかり。
合戦小屋の西瓜が美味しかったこと。同室の女の子達が
みんな可愛くて良い人で、快適に眠れたこと。
貸切状態の温泉も、その後で食べたアイスも、今回は
何もかもが最高でした。








2015/07/26

ヘレン・シャルフベック展

シャルフベックの展覧会広告を駅のホームで
見かけてからなんだか気になっていた。
そんな折、嬉しいことにMちゃんのお友達から
招待券を頂き、これまた偶然招待券を持っていた
Cちゃんからもお誘いあって一緒に美術館へ。

広告で見た時の印象と違い、
フィンランドらしさというものはあまりなく、
平面的な人物画が多かった。
美術雑誌の影響や恋愛、
画風が一貫していないのだけれど
色合いやタッチはどれも共通していて女性らしい。
晩年の作品は、ゾッとするくらい良かった。

この日も暑かったのに、湯島ハイタウンに行ったり、
そこから浅草まで歩いたりとよく動いた一日だった。
最後は神谷バーで夕食、カキモリで作ったノートを
何度も出しては眺めるCちゃんが相変わらずで
可笑しかった。






2015/07/05

口琴会

友達のお店をお借りして、口琴会を開いた。
Bさんの上京に合わせて。
適当な楽器を持ち寄って適当に吹くという、
大雑把な企画にも拘らず、
声かけた全員が参加してくれた。

口琴をきちんと勉強したことがないせいか、
誰かと合わせてもきれいに交わったことがない。
さらに今回は初心者だらけで思いのままに吹くのだから、
やっぱり何だこれ?という音に。
それでも段々と皆真剣になり、輪唱形式にしてみたり、
リズム担当ができたり、Lが「不毛」という
タイトルまでつけて、
最後には総勢10人位うまく纏まって気持ちよかった。
美味しいドリンク付きで空間を貸してくれ、
そして一緒に楽しんでくれたA・K子に大感謝。
たくさん話して、笑って、とっても楽しい会でした。

その後、お店から美しい緑道を歩いてSさん家へ。
取り壊しのアパートから母屋の二階へ引っ越したばかり
荷物運びを手伝い、その後でまた口琴を吹いた。




2015/05/03

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン

ラ・フォル・ジュルネへBさんが誘ってくれた。

プレゼントしてくれたのは弦楽四重奏(+チェロ)。
Bさんは映画の中で流れた、
このシューベルト最晩年の曲が印象的で、
ずっと聴いてみたかったと話していた。
解説には、亡くなる数か月前に書かれた曲とはいえ
必要以上に死の影を読み取るのは早計かもしれない、
しかし魂の存在のようなものを
感じないわけにはいかない。と書かれていた。
私には不協和音のような不安げな重なりと、
Adagioの美しいメロディがしばらく耳に残った。

オーレリアン・パスカル (チェロ)
アルデオ弦楽四重奏団
シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D956


2015/04/19

P山荘

今年もP山荘に誘ってもらい、素敵な時間を過ごした。
美味しい野草を食べたり、自然の中で舞を見たり、
そして今回はP市に自分の作品も数枚出した。
前日の夜中に着いて、車から降りたときの
迫るような星空に興奮、そして無言。
三人とも上を向いたまましばらく固まった。
恒例の朝散歩に出て、ここでもまた壮大な山の景色に
ひたすら見とれた。
南アルプス、八ヶ岳、富士山、すべてに囲まれていた。

O石さんには薪ストーブ係を任命され、頑張った。
家に暖炉のある生活には憧れるけれど、私の性格では
すぐに火を絶やしてしまいそう。







2015/02/08

椿の里

椿の里へ。月に一回のマルシェがあるとのことで
S恵さんが呼んでくれた。
すごく楽しみにしていたのに、ザーザーの雨。
とはいえ、雨もまたよくて、
しっとりした椿の庭を歩いた。

昼食を食べた後は、T形さんの家にお邪魔した。
いつも温かなおもてなしに感謝。








2015/01/25

直島

Sさんのおかげで、ずっと行きたかった直島へ行けた。

初日はどっぷりアートに浸る。時間のない私達は、
どこかを諦めなければいけないかなと思っていたのに
色々うまく進んで全て観ることができた。

穏やかな瀬戸内の雰囲気、
なんて平和なのだとうと思いながら自転車で巡った。
慣れない自転車でバタンとコケたりもしたけれど。

最初に行った李禹煥美術館では、
美術館にいた頃によく眺めていたLineの絵に
懐かしい気持ちになる。
石の影に流れる映像作品が印象に残った。
閉鎖的な美術館の空間から外に出た時の、
遠く見える海と作品も忘れられない景色、
ゆっくりと横切る船、映画のように綺麗な
構図で収まっていた。

家プロジェクトも、どれも素晴らしかったし
(内藤礼はイマイチ・・・)
乗気でなかった大竹伸朗の銭湯も楽しんでくつろいだ。

地中美術館の作品、ここでは特別な体験をした。
時間の感覚がなくなる中で、様々な光を見た。
自然光の中で見るモネの絵を薄暗くなるまで眺めていたら
どこかへと繋がっているような神秘的な感覚に包まれた。

夜はベネッセハウス泊、フロアに、部屋に、
こんな作品があるなんて!と]
ミーハー全開で興奮してしまう。
遅くなることを想定して、
夕食は部屋でお弁当予約をして良かった。
スタッフの方の丁寧なおもてなしに感激しながら、
手のこんだ美味しいお弁当を頂いた。


次の日、早朝散歩。
草間弥生の南瓜がひっそりと佇んでいて
水玉なのに、黄色いのに、景色に溶け込んでいて不思議。
あいにく天気は悪かったけれど、静かな海は
前日見たモネの睡蓮のように淡く深い色をしていた。
そんな海を眺めていると地元のオジサンに声をかけられ
しばらく立ち話した。
こうして島がアート一色になり、
観光客が大勢くることを島の人達も喜んでいると。
それを聞いてなんだかホッとした。

その後、お客さんも監視員もいない
ベネッセミュージアムを堪能し、豊島に向かう。
どうしても見たかった心臓音のアーカイブを見るために。
雨のせいで、島全体が暗く、建物に向かう道のりまでもが
ボルタンスキーの作品のようだった。
作品もまた想像以上に重く、扉を開けて聞こえてきた
大音量の心臓音に恐怖で奥まで進めず数秒で逃げ出した。
それもダッシュで。
これを観たくて来たんでしょう?と
促されて入っては見るけれど、
中枢に直接語りかけてくるような恐怖のせいで、
まともに向き合えなかった。
終わった後で、窓から見える海と島を眺めながら
ヘッドフォンでたくさんの知らない人の心臓音を聴いた。
豊島も素朴でよかった。

次の日は高松で栗林公園とうどん三昧。
幸せな旅の三日間だった。